以前は「ホームページは完成したら終わり」というイメージを持っていました。
制作して、公開して、納品する。そこまでできたら仕事は一区切り、という感覚です。
もちろん、制作物としてはそれで一区切りです。
ただ、実際に運営する側の立場で考えてみると、「公開したところからが本当のスタート」だと感じるようになりました。
公開後に「変えたい」が出てくるのは自然なこと
ホームページを公開したあと、こんな要望は普通に出てきます。
- この写真を新しいものに変えたい
- 文章を少し変えたい
- 営業時間が変わった
- 新しいサービスを追加したい
- イベントのお知らせを載せたい
事業や活動を続けていれば、状況は少しずつ変わっていきます。
最初に作ったときには分からなかったことも、実際に運営してみて初めて見えてくることも多いです。
実際に、あるフリースクール様のホームページでは、公開から1年後にこんな修正依頼をいただきました。
- 写真の変更
- ファビコンの変更
- サイト内のリンク先の変更(こちらから、より回遊しやすい導線を提案しました)
- 依頼者様がご自身で写真を変更した際に、非表示になってしまっていたセクションの再表示
どれも大きな改修ではありません。ですが、「使いながら気づいたところを直す」という積み重ねが、サイトを実際に運営していく上ではとても大切だと感じています。
最初から100点を目指さなくてもいい
ホームページを作るとき、「最初から完璧なものを作らなきゃ」と考えてしまうことがあります。ですが、実際にはそれはほとんど叶いません。
サービスを始めたばかりの時期は、お客様が何を求めているのか、公開してみないと分からないことも多いです。サービス内容自体、半年後には変わっている可能性もあります。
だったら、最初から100点を目指すより、今の時点で必要な情報をきちんと整理して公開し、使いながら改善していく。そのほうが現実的だと考えています。
使う人の反応があって、初めて見えてくることがある
制作する側は「この配置なら分かりやすいはず」「この情報があれば大丈夫」と考えながら作ります。
ですが、実際にサイトを使うのは制作者ではなく、そのサービスを知らない人、問い合わせをする人、スマートフォンで見る人です。
先ほどのフリースクール様では、公開から1年後にアンケートを取らせていただきました。結果の一部をご紹介します。
- ホームページ全体の使いやすさへの満足度:5段階中4
- 以前のサイトと比べて変わった点(複数回答):雰囲気が明るく親しみやすくなった/情報が見やすくなった/問い合わせがしやすくなった/スマホで見やすくなった/更新・運用がしやすくなった
- ホームページがきっかけと思われる問い合わせ:増えた
具体的なエピソードとして、「ホームページを見て来ました」という声や、「ホームページを作ってよかったと感じた出来事」として、更新について気軽に相談できることを挙げていただきました。
こうした反応は、公開する前にはなかなか見えてきません。
実際に運用してみて、使う人の声を聞いて初めて分かることがある、というのを実感した事例でした。
実は、このフリースクール様については、保護者の方がどのようにホームページへたどり着き、問い合わせに至っているのか、という話も下の記事で詳しくご紹介しています。

「育てる」とは、大がかりなリニューアルではない
「ホームページを育てる」と聞くと、毎月大規模な更新が必要なのかと思うかもしれません。ですが、実際はそうではありません。
- 写真を新しくする
- 実績を追加する
- よくある質問を追加する
- イベント情報を更新する
- 古くなった文章を修正する
- お客様からよく聞かれることを掲載する
フリースクール様のケースも、写真とファビコンの変更、リンク先の調整といった、決して大がかりではない更新でした。
それでも1年後には、雰囲気・見やすさ・問い合わせのしやすさ・スマホでの見やすさ・運用のしやすさ、と複数の点で改善を実感していただけています。
小さな更新の積み重ねが、長く使われるホームページには大切だと考えています。
私が目指しているホームページ制作
私が作りたいのは、「納品したら、あとは知らない」というホームページではありません。
もちろん、制作後のすべての作業を代行するという意味ではなく、次のようなホームページを目指しています。
- 自分でも更新していける
- 必要になったら相談できる
- 今の自分たちに合わせて変えていける
フリースクール様のアンケートでも、「更新を気軽に相談できること」を良かった点として挙げていただきました。これは、まさに目指している関わり方に近いと感じています。
ホームページは、事業や活動の変化に合わせて、少しずつ変わっていくものです。最初から完璧である必要はありません。
そのときどきで必要なものを足したり、不要になったものを整理したりしながら、一緒にサイトを育てていく。
そんなホームページ制作をこれからも続けていきたいと思っています。

